She don't care.

ぽた郎さんの言及をうけて。


ことほどさように、却って外国人からみて現地人のことばが「正しくない」ようにみえることもありそうです。
鴎外は伯林で独逸娘エリスに「正しい」独逸語を教えたとか?
「余と相識る頃より、余が借しつる書を讀みならひて、漸く趣味をも知り、言葉の訛をも正し、いくほどもなく余に寄するふみにも誤字少なくなりぬ。」(「舞姫」)


ぽた郎さんの引用文中の例示"She don't care."はそのまんま、ビートルズの"ticket to ride"に出てきますね。中学のとき母が教えてくれました。まあ世の中というもの、文法どおりの文ばかりとは限らないもんだ、って。


高校で文法担当だったS先生は、学識もお人柄もすばらしいかたで、ナマイキな生徒連中も尊敬を惜しまぬ存在でした。冠詞の有無とか定冠詞と不定冠詞の使いわけとか、かなり詳細な論考をひととおりおえたあとおっしゃるには、「話したり聴いたりするときに識別できないような語に拘泥するよりもっとだいじなことはたくさんある。」と。
なるほどと思いました。


でも、論文を書く際などは、冠詞類を厳密に扱えないと1人前に見られないとか?
仕事で国際金融とか海外投資家向け広報とか担当してたころは、書きものはみんな現地人に外注しちゃってたのだー。