神の見えざる手

昨日のできごと。熱が一応下がったので、予定どおり研修へ直行せむとす。


日記は携帯電話から更新するしかない。とりあえず電車内で打っちゃえ。
下北沢駅付近で送信、ではコメントへのご返事など書くか、と思ったら。


あれ、なんだかきもちわるくなってきたぞ。字を見るのはやめよう。
ドアのすぐ前に立ってるので外がよく見える。次の代々木上原まで数分のはず。こちら側が開くはず。新鮮な空気を吸えばおさまるだろう。
でもだんだんひどくなる。早く着いてくれ。

ホームにさしかかる。よかった、あと1分でも遅かったら危ういところだった。早く停車しないかな!


と思った次の瞬間、「担架に載せます」との声に気付く。
ホームに仰向けになっていた。さては倒れたのか。頭を打ったようで、眼鏡も飛んでる。

事務室に運ばれ、ほどなく救急隊到着。
伝達をきいてると、「転倒、側頭部に3センチの血腫、意識消失3-5分云々」。
そういえば、電車が止まったのもドアが開いたのも、倒れたのも頭を打った瞬間も知らない。
担架が来るまでの間が3-5分だったというわけか。その時間の感覚はない。


頭がひどく痛む。以前、自動車にはねられて数メートルとんだときのほうが、頭の打ちようは軽微だった。
倒れる前から意識がなければ、防護する動作などとれるはずもあるまい。


それにしても、救急車とは大袈裟な。
意識は戻ったわけだし、もうだいじょうぶ。のはず。


がしかし。搬送のためストレッチャーの上半身を起こされると、とたんに急激な眩暈と吐き気が襲う。なんだこりゃ。
再び横にしてもらってらくになる。
病院に着いて、検査のため起こされたときも同様。何なのだろう?


眩暈と吐き気は血糖値が低いせいとのことで、点滴と葡萄糖注射をヤラレル。朝は葡萄ぱんと茹卵食べてきたんだけどね。
注射なんかしないで、おかしでもくれればいいのにー。


検査の結果はというと。
脳の輪切り状撮影、上半身のX線撮影で所見なし。
インフルエンザB+型検出。抗生物質処方。


午後になって眩暈は少し治まったものの、といって電車に乗れる自信もなく、家族の自動車の後席に横になって帰ることにしました。
らくちん。有難き哉。


結局のところ、医者にかかるべしとの神の見えざる手に翻弄されたようなわけでした。
もう少し早めに翻弄されてればよかったのかも。