23年ぶりの再開


数日前、neriumeさんが"word of mouth"(a)を入手されたとか、噂をすればなんとやら。


昨日のHMVツアーの成果その1。


"Jaco Pastorius big band live in Japan"(DVD) VLDS0005 2005 Valides Rcords. Made in EU.


1.invitation 2.soul intro/the chicken 3.Donna Lee 4.continuum 5.sophisticated lady 6.liberty city 7.three views of a secret 8.Okonkole Y Trompa 9.Reza/giant steps/Reza


J.Pastorius:bass/ D.Alias:percussion/ R.Brecker:trumpet/ P.Erskine:drums/ B.Mintzer:sax/ O.Molineaux:steel drums/ T.Thielmans:harmonica/ E.Brown,F.Buchtel,J.Faddis,R.Tooley:trumpet/ W.Andre:trombone/ D.Bargeron:tuba/ P.Graves:bass trombone,co-conductor/ B.Reichenbach:bass trombone/ M.Cruz:sax,clarinet,flute/ R.Emerick:sax/ A.Foster:sax,clarinet,piccolo/ P.McCandliss:sax,oboe,English horn/ P.Gordon,B.Warnaar:French horn


'82年夏、Aurex jazz festival の実況録画である。商品化されたのは初めて見た。
AMAZONにも出てないし、レーベルもなんか怪しげだし、海賊版なのかも?NHKテレビで放送された画像かもしれない。字幕などなんの変哲もないローマ字表記が出るだけなので、NHKエアチェックではなさそうだけど。
そういえば昔Yesの海賊版で、番組終了後の北米の天気予報まで入ってたのがあったっけ。いやWRじゃなくて。


当時 Weather Report 退団後の動向が注目されてたPastoriusであったが、まさかビッグバンドをやるとは思わなかった。
大学構内のポスターで来日公演を知ったものの、発売されたばかりの10枚目(b)で本格的にWRを聴きはじめたところで、メインストリームジャズの十分な洗礼は未だし、ビッグバンドの敷居高く、観覧見送り。
年末近くにNHKテレビを見て、あーこりゃ行っとけばよかった!と思ってもあとのまつりだった。


今となっては動くPastoriusを見れるだけで貴重。このころすでに絶頂はすぎていたとの声もある。
管合奏は音色・編曲とも洗練されてるとはいい難い。ベースと打楽器とソロの管があれば十分という気がしないでもない。


ご本尊の演奏もさることながらソロ奏者が凄い。Brecker、Mintzerはいうに及ばず、Parker作の3.、ベースと打楽器のみをバックに奏されるチューバなどもききもの。
5-7に登場するThielmansは、Pastoriusとの重奏ではまなざしを交わしたり、演奏の合間では囁きあったりして親しげ。好々爺と奔放な若者という感じだ。なぜこの2人が共演するに到ったか知らないが。Ellington作の5.の重奏などきいてると、さほど意外なとりあわせでもない。
スチールドラムが繊細な旋律をたたきだすのも見もの。Coltrane作の9.の主題なども正確に奏でる。


当時LP*1(c)が出たとき、もっとも気にいった曲が8.だった。テレビで見た記憶はなかった。
打楽器と渾然としたベースのハーモニクスにのせてホルンが雄大な旋律を奏でる。ジャズらしくもPastoriusらしくもないが、合奏として得もいわれぬリズム感を醸す。


この翌々年、"live under the sky"で Gil Evans 楽団との共演で来日したときは、翌日の Herbie Hancock を見ることにしたのでPastoriusは見送り。このときはすでに奇行の兆あり、ブーイングの嵐で退場したとか。
それにしてもその3年後、路上の喧嘩で死んじゃうとは。


aWord of Mouth bWeather Report (6th Album) c(CD版)TWINS1&2?ライヴ・イン・ジャパン