野営速報

kogkog2005-07-11



土曜昼集合、自動車で郊外の野営地に向かう途中からぱらぱらと降りだします。


当初は雨天中止とのことでしたが、前夜23時に催行決定。
まあ、自転車イベントで雨中を走るのとは違うからね。
よほどのことがないかぎり行きたかった。降水確率は高いけど弱い雨の予報。


現着、設営開始。作業を進めるうち、しだいに小雨になり、やがて本降りっぽくなってきます。
みなさんゴアテックスの雨具など着用。そのうち作業を中断しなければならないほど強くなったりして。
「着いたときこの状態だったらそのまま帰ってたよね」との声しきり。


テントは雨を流す構造になってるからいいけど、タープはそうではありません。
ほっとくとすぐ雨水がたまってしまいます。下からそれを押し上げるようにすると、庇からざーっと滝のように流れ落ちるのがおもしろい。
幕の端に紐をつけて地面に向けて引っ張ったりしてくふうを重ねると、だいぶ自然に流れるようになりました。


設営ができてしまえば、多少の吹き込みはあるものの、幕下での調理などはまあ快適です。
前菜、鰯丸干とか鮪のかま焼きなどから始まって、メインディッシュはカレーを中心に。
米飯のほかに、粉をこねてナンを焼いたりもして、けっこう本格的です。


今回、道中にまっとうな肉屋さんを発見したのは大きな収穫でした。
看板につられ、本隊車列を離脱して立ち寄ったところ、牛馬鹿猪などの肉内臓各種取揃え、しかも刺身も豊富。
さてどれにしようか、とても目移りして決めるのが容易ではありません。
みんなでいただくことを考え、無難なところで牛れば刺と馬はつ刺にしました。それと焼きものに雀を5羽ほど。
その場で揚げてもらった猪ころっけと馬ころっけもみなさんに好評でした。猪は仄かに獣くさし。


できたものからどんどん食べ進むうち、やがて日は落ち、あたりが暗くなってきます
「♪遠き山に陽は落ちて」しかし「♪燃えろよ燃えろよ炎よ燃えろ」というわけにはいきません。
雨の音凄まじく、地下鉄の中で話してるような心持ちです。


雨脚は強さを増しているようです。徒歩数分の温泉へ行くのも中止。
水はけのいい芝生面にも水の膜ができています。土砂崩壊や河川氾濫とは縁がなさそうな地形なのですが。


タープの水流は、流量を降水量が上回っているのか、最初は流れていたところにも水がたまりがちになってきました。
駄犬あゆはタープにあたる雨音がこわいらしく、お気に入りの揺籃に入ろうともせず、すぐ食卓の下に隠れてしまいます。


去年はタープの下にあゆを寝かせたのですが、この状態では不安です。
こういうときは撫子(なでこ)号の収容力がものをいう。
後席をたたむと、前席後ろから荷室まで完全な平面ができあがるのです。前後長は、私が寝て両腕を伸ばしても余るほど。
ここにあゆかごを入れて、2人いっしょに休むことにしませう。


さて、このあと一行を襲った自然の猛威とは?
つづきは、やがて明らかにされるであろう*1

*1:九死に一生スペシャル」に期待高まる!?