「jazzで聴く」

原曲の普遍と編曲・演奏の自由が紡ぐ魔法。以下本文/


jazz版桑田*1は聴いたことがないんですが。
jazz版ユーミンは、こぐ・あゆこ披露宴にて、自由歓談時間の背景音楽に用いました。披露宴の音楽はすべてCD持込みで構成したのです。


ジャズの編曲や演奏もさることながら、できあがりを左右するのは、原曲素材の質によるところが大きいのではないかという気がしました。
とくに荒井由実時代の曲など、ジャズにすると、スタンダードナンバーとまごうような、初演盤とはまったく異なる楽曲であるかのような印象でした。
良質の童謡や唱歌などでもそうです。普遍性のある原曲素材と自由度の高いジャズの編曲・演奏のなせるわざ。
桑田楽曲にも共通するところがありそうです。


フォーマットもピアノソロとかピアノトリオとか、演奏側の制約が小さくて聴き手の解釈の自由度の大きいほうが多義性を伴う。
フロントが加わると、どうしても原曲固有の特徴に引き寄せられがちになるような気がします。


フロント2管によるスタンダードの白眉は'83年5月、VSOPⅡが眼前で展開してくれました*2