難問


おのひろきさんの問い。日本の道路交通が弱者優先の原則からかけ離れてしまったのはなぜか。


なぜでしょうね。
日本の道路交通法令は、判例学説も含め、弱者保護の思想を貫いている「はず」です。
それなのに、道路交通事情の現実がその思想を体現しえないのは、いったいなぜなんでしょう。


道路交通当事者の遵法意識の欠如というに尽きるのでしょうか。
あるいはそれ以前の想像力の欠如というべきでしょうか。


たとえば自転車に乗ったとき歩行者の、自動車に乗ったとき自転車乗りや歩行者の立場を想像できるか。
あるいは自分が冒そうとしている危険、それが齎す結果、反社会性を想像できるか。


意識が低次元にあっても法秩序を機能させるにはどうすればよいのでしょう。
無智で獰猛な強者を甘やかす裁量を警察執行力がもちうるのはなぜでしょう。