再会と邂逅


少し前、イベントの企画書をみてて、見覚えのある人名が目に止まりました。
その名を山本恭司となむいひける。


はて、もしかして、と思って資料をよくみたら、やはりそうでした。
'76年に"BOW WOW"というハードロックバンドでデビューしたギタリストです。
へー、現役で活動してるんだー、、


'76年4月、それまでAMだった渋谷陽一氏のラジオ番組は、晴れてNHK‐FMの毎週日曜21‐22時の放送枠となりました。
その年の11月、「きょうは新人バンドのスタジオライブを1時間お届けします。」として紹介されたのが、山本氏率いる BOW WOW
いや凄かった。ぶっつけのスタジオライブでこの音。
4人編成、歌、ギター2、ベース、ドラムという基本的な編成ながら、厚みのある音、びしーっと決まるリフ。親しみやすいメロディ。歌は下手だったけど。
この後、Aerosmith来日公演の前座を務め、大評判を巻き起こしたと噂されました。「前座のバンド凄かったね、誰?」というぐあいに。


四半世紀を経て、御大 山本氏のお姿を拝みにいくのもいいかな。
2/22(日)、上野駅構内、商業施設「アトレ上野」開業2周年記念イベント、無料です。行くしかない。


どういう編成なのかな?と思ったら、山本氏と"Rainey's Band"の共演でした。
最初は山本氏抜きの演奏。これが、こてこての南部泥臭岩石音楽です。
この手のバンドって、じつはこれまで生で聴く機会がなかったような。


カッコイイ!単純なリズムとコードから生まれるうねり。
とくにベースがしっかりしてないと、こういう演奏は決まらない。


「テナーサックス、ボブ斉藤!」というMCに聞き覚えがある。
記憶をたぐると、往年の"Players"のメンバーでした。
タモリのテレビ番組「今夜は最高!」にレギュラー出演してましたね。
オーソドックスなジャズの演奏とそれをネタにしたお笑いの応酬。
コントの中で、"waltz for Debby"に替え歌をつけて演ったのなど、大笑いしました。


やがて山本氏登場。デビュー当時とそう変わらぬ風貌です。
長身痩躯、頼りなげな表情。美形じゃないけど、もてるんだろな。
客席では妙齢の女性が多数カメラを構えてます。


さすがに駅構内では、大音量でハードロックをやるわけにもいかないのでしょう。
朗々と歌い、ときに泣くギター。ソロアルバムから1曲、ジミヘンを1曲、そして、
天井の高い吹き抜けの会場「ガレリア」にふさわしく、シューベルトの「アベマリア」。


再び山本氏の抜けた編成で演奏した何曲かの中には、フォークルの「悲しくてやりきれない」などもあり。
最後の曲は全員で、ジャムセッション風な盛り上がり。たっぷり1時間余りのステージでした。


BOW WOWを想起させるような演奏は聴けなかったけど、山本氏健在也。
Rainey's Band を知ったのは思わぬ収穫でした。上野駅のライブにはたびたび出演してるようなので、機会があればまた見に来よう。


あゆこさんつきあってくれてありがと♪