常敬混淆


最近、miharuqさんのところで文体論が展開されていて、興味深く拝読しています。
常体と敬体の使い分けは、考えだすと難しいのですね。


私の場合どうかと考えてみると。
常体を使うのは、自分の考えを整理するとき、ひとりごと、親しい人への話しかけなど。
敬体は、少し改まったとき。


小学校で、常体と敬体を混ぜて使ってはいけません、と学んだ記憶がありますが、私はよくごっちゃにしてます。
あまり形式的に教条化することはないと思ってます。


でもどちらかというとやはり、常体のほうが書き心地がよい。


第一に、語尾に変化をもたせるには、常体のほうが容易ですね。


第二に、敬体には、漠然とした文法上の疑問がいろいろあります。成立過程などちゃんと調べたりしてないんですけど。


例題1。「美しい。」を敬体で表せ。


「美しいです。」は、感覚としてあまり使いたくありません。
「です」が「だ」の敬体とすると?「美しいです。」を常体に戻すと、「美しいだ。」になってしまう?
敬体では「美しうございます。」などとすべきなのでしょう。ちょっと時代がかってきますね。


例題2。「あすは雨が降る。」を推量の敬体で表せ。


「あすは雨が降るでしょう。」というのもちょっと変な感じがします。
これを断定に戻すと「降るです。」?さらに常体にすると「降るだ。」?
正統としては「あすは雨が降りましょう。」なのでしょうけど、やはり大時代。


ほかにもこういうのはいろいろあって、敬体はめんどくさいのでした。