萩の鯖

kogkog2004-08-14



ツアー2日目、萩市内観光に1日を費やすとして、おひるをどうしようか。
前夜の謀議で、魚市場に隣接した食堂で魚を喰おう、ということになったのです。
昼なら、市場で求めた魚を望みどおりに調理してくれるとか。


行ってみると、、素材を選ぶのも、調理法を指示するのも、なんか難しそう。
量もどれほどがいいのか。同行のお2人はあまりこだわりもなさそうだし。


うーむ、適当な素材がなければ、出来合いの献立から選ぶしかないか、、
もう一度、市場を巡ってみると、絶好の魚がありました。
今朝揚がったという鯖。刺身でいただけるそうです。30cmくらいか。1尾780円でお買い上げ。


食堂に持ち込んで、店の人と調理法の相談。
刺身にできるところは、可能な限り刺身に。頭とわたは煮て。骨は揚げて。こぐ式ゼロエミッションコースです。
料金は調理法1種につき200円、計600円。


運ばれてきた料理は、それぞれ薬味を伴い、美しく盛り付けられています。もっと漁師風のがさつな仕上がりかと思ってました。
刺身は圧巻です。これほど大量の鯖の刺身を見るのは初めて。


とろけるような脂。動物でも魚でも、脂の濃いところを味わうと、頭がくらくらするような心持ちがします。
こりこりとした食感。背骨の上半身の青いところと、腹のほうではまた味わいが異なります。
残念ながら、どれほど上等の〆鯖も、これには敵いません。というより、〆鯖と刺身は、まったく別の料理なのだと改めて認識しました。
骨は龍田揚風。煮物は、西日本にしては濃い目の味付けでした。
そうか、煮つけは味噌でうす味仕立てで、としておけばよかったかな。そしたら、最後に、脂の溶け出した味噌の煮汁を啜れたのに。残念。


同行のお2人は、それぞれ注文の食事を召し上がったあとで、鯖は味見程度。
1尾殆どをkog1人でいただく光栄に浴しました。頭蓋骨は少し硬かったけど。


これだけでも、萩に来た甲斐があったというもの。
じつは萩が日本海に面した町ということを、何を隠さむ、1週間前まで知らなかった!みなさんご存じでした?
てっきり、山口の内陸の町と思ってました。