鯨は何時に出る?

kogkog2004-08-15

萩の魚第2弾。
長門方面で盛んと伝えられる沿岸捕鯨の伝統をうけてか、萩にも鯨料理があります。
既述の魚市場の店で、献立に「鯨のうね」刺身または煮物、というのが目につきました。
店の人に訊くと、顎から胸にかけての脂身、とのことです。
鯨の脂といえば「おばけ」ですか、と問うと、おばけとは異なるとのこと。
ともかく注文してみませう。当然、刺身です。


供されたのは、、おばけの黄ばんだようなもの。ところどころに褐色の肉片のようなものが混じります。
食感はおばけに近いけれど、100倍くらい獣脂くさくしたような風味ですね。旨い。
鯨をあたりまえに食せた時代にも、こんな料理は知りませんでした。
この味を知ったら、もうおばけはいただけそうにないかも。
鯨をいただくなら、うねですよ。またひとつ人生を学んでしまいました。


ついでに思い出話。
実家の隣りの愛犬が亡くなったとき、餌がだいぶ残っているから、kog家のわんこに食べさせて、と隣家のご夫人がくださったのが鯨の冷凍肉でした。
こりゃ犬に喰わすのは勿体無い、ってことで、飼主の毎晩の食卓に供されたことでした。