比較文化論

poco29さんから、ぜんじかっぱそばに似た「瓦そば」についてコメントをいただきました。
検索してみると、、豊浦郡川棚のたかせという家が元祖とあります。
なるほど。これを手がかりに、両者の違いなど考えてみましょう。


まずは、ぜんじかっぱそばについて今少し温習。
その1。葱と山葵を添えたつゆは日本蕎麦そのもの。麺に刻み海苔がのってるところでざるそばの一種といえるか。
その2。麺は、山葵を練りこんだというわりには、油で炒めるとやきそばのような風味が感じられてくるから不思議。
その3。牛肉は甘めの味付けで、ご当地の「肉うどん」の具と同じようです。西日本で「肉」といえば牛なんですね。
その4。胡瓜と錦糸玉子、さらにはレモンの酸味が冷やし中華を思い起こさせます。
というわけで、ぜんじかっぱそばは四種混合予防接種のようなものなのでした。


さて、これと比較して、瓦そばの特徴や如何に。
瓦使用。茶蕎麦。もみじおろし添え。そして胡瓜なし。
盛り付けもどことなく端正です。


そこでkog説開陳。
「かわら」という語の音韻が「かっぱ」に転訛し、秋芳洞の雨乞い伝説と結びついて名物となった。
食材、盛り付けともにsquareからhipに進化。河童の好物と伝えられる胡瓜が付加されたのは至極当然。
もみじおろしが排除されたことについては、唐辛子を魔物はきらう傾向があるとの説が成り立つのか。
傍証に疝気の虫など。なお検証が必要。
そもそも、瓦そばのもみじおろしに唐辛子が含まれているのか要確認である。


あおくさい茶蕎麦をかりかりに焼いて、食べてみた〜い!