バレエ的唯物論

妹のバレエの発表会でした。だしものは「ドンキホーテ」。


バレエというと足先の技に目が向きがちなのかもしれませんけど、踊り手の巧拙は、上半身による表現、たとえば肘から掌・指先の表情や視線などにも多くを負っていることに気づきました。
思い起こせば、アナニアシヴィリの芸に接し感銘を受けたのは、まさに上半身の表現力によってであったのだなあ。
とはいえ、確実な足技なしにバレエの表現は成り立たないのでしょう。


さだめし足技は経済的基礎をなす生産様式、上半身を中心とした表現は社会的意識諸形態か。
存在が意識を規定する。経済的基礎の変化とともに、巨大な意識諸形態全体が、あるいは徐々に、あるいは急速に変革される。