前2枚の仮説

「miharuqのひとりごと」10/30付及びコメント欄にて、前変速の得失に関して話題になってます。
ところで、つらつら考えるに、次のような仮説はなりたつのか。


問: 前2枚のほうがよいという新たな根拠をあげよ。
答: 前1枚より2枚のほうが、チェーンの捩れの少ない運用が可能である。


たとえば前2枚、後9枚でも、18種類の歯数比をすべて使えるわけではありません。
前-後の組合せが内-外あるいはその逆となるとき、チェーンの捩れが大きくなって、円滑な動力伝達に支障をきたすことがあるので、避けたほうがよいそうです。
この問題は、とりわけ、ペダルと後輪の間隔の短い車輛において顕著にあらわれます。


1.よくない例
1.1 前・・内側の小さい歯車
   後・・外側の小さい歯車
1.2 前・・外側の大きい歯車
   後・・内側の大きい歯車
2.よい例
2.1 低速時
  前・・内側の小さい歯車
  後・・内側の大きい歯車
2.2 高速時
  前・・外側の大きい歯車
  後・・外側の小さい歯車
2.3 つまり
2.3.1 前が内側のときは、後9枚のうち外側3枚くらいは使わない。
2.3.2 前が外側のときは、後9枚のうち内側3枚くらいは使わない。
2.3.3 後が真中の3枚くらいのときは、前は内・外どちらでもよい。
3 結局、18速でも実際に使えるのは12速くらい。


以上から副次的にいえるのは、前1枚のみで後9枚に対応するよりも、後9枚に対し前2枚を使いわけたほうが、チェーンの捩れの少ない状態で走ることができるということである。
となるのでしょうか。識者のご指摘を俟ちたいと思います。