「最後の授業」

昨日付拙稿及びコメント欄より続く。


標記は小学校6年国語教科書所載の短篇。ドーデ作。
履修当時、父の蔵書から別の訳を探しだして読んだのをおぼえています。


1871年プロイセンとの戦争に敗れたフランス。アルザス地方ではフランス語の授業が禁じられ、アメル先生は教壇を去ります。
「ああ、勉強をいつも1日のばしにするのが、わがアルザスの大きな不幸だったのです。」
このことばは、いやなことを避けようとする自分への警句として、私の脳内に永くとどまっています。後段は教科書と一字一句相違ないはずです。


もうひとつ印象に残ったのは、フランス語は世界中で最も美しい言語であるとアメル先生が説いたこと。
言語に美醜があるのか、と思ったのでした。
でもまあ、教科書に載ってるお話だし、その中で先生が言ってることだから、そうなんでしょうね。小学生ならそうとらえても罪はないでしょう。


小学校5・6年の国語教科書、たしか光村図書と記憶します。
学校で教科書にそった授業しか受けず、その影響が消えなければ、今でも、仏蘭西万歳!原発万歳!蝦夷征伐万歳!と考えていたかもしれません。


たぶんもう少し続けます