鉋ん辛苦

zairyoyaFXさんのコメントをうけて、大工道具の話つづく。


中学に入って、技術家庭科の授業が男女別になりました。男子は大工道具一式を揃えねばなりません。
学校出入り業者のナントカセット、専用布袋入り一式、なんてカタログが学校から配られ、それをそのまま購入する人が殆どでした。
貧しきkog家では、家にあるものをすべて総動員して、ないものは近所の金物屋で廉価なのを調達。
めったに使いそうにないようなのは、友達に借りればいいや。


ところで、鉋をどうするか。そこそこ使いそうだけど、カタログのは二枚刃なんて仕様で高い。
はたと思いついたのが、家にあった鰹節削りです。あれって、ひっくり返したら鉋そのものではないか。刃こそ1枚だけど、叩けば刃の出ぐわいも調節できるし。
ということで、鰹節削りを使って木製腰掛1脚を制作したのでした。鉋がその後鰹節削りに復帰したか定かではありません。


腰掛はけっこう頑丈にできあがりました。先生には「高見山が座ってもだいじょぶだ」といわれました。
1箇所だけほぞを削りだす方向を間違えて、そこだけ釘を使いましたけど。鑿がなくてありあわせの彫刻刀を使ったんだっけ。
腰掛はつい最近まで実家で使ってました。どこやったかな。