目撃情報

八王子勤務のころ、昼少し前、窓ぎわの応接で打ち合わせしてたら、なんか軒先をかすめるように旅客機が飛んでく。全日空の青い垂直尾翼が見えた。いやにのろい動きだった。
そのあと社食のテレビをみて吃驚。全日空機が乗っ取られて迷走していたのだった。


フライトシミュレーターでレインボーブリッヂをくぐってみたことはあるけど、それを実機でやろうとして乗っ取るやつが現れるとは思わなかった。
犯人が操縦するうちに高度が下がりすぎ、機長は命を賭して犯人から操縦桿を奪って機を墜落から救ったという。
それが八王子あたりでのできごとだったそうだ。


'85年8月の日航123便も各地に目撃者がいた。奥多摩だか大月だかで地上から偶然撮影された機影は不鮮明ながら、尾翼の大半が喪われているのがわかって鬼気迫るようだ。「墜落の夏―日航123便事故全記録*1初版表紙に用いられていたのが、文庫版の装丁ではなぜかさしかえられてしまった。


こぐ山荘の近所で墜落の爆発音をきいたという人もいる。川上村上空も迷走したそうだから、機影も見えていたかもしれない。

*1:書評、拙稿6/16付