物神

みはみはさんの「ひとりごと」8/14付コメント欄にて、「フェチ」の話題。
「フェチ」については下掲書1で学びました。( )内引用者。


第1巻 資本の生産過程 第1篇 商品と貨幣 第1章 商品 
第4節 商品の物神的性格とその秘密(Der Fetischcharakter der Ware und sein Geheimnis)

(略)人間の頭脳の諸生産物が、それ自身の生命を与えられて、相互の間でまた人間との間で相関係する独立の姿に見えるのである。(略)。
私は、これを物神礼拝(der Fetischismus)と名づける。


その後2・3に出会い、ソシュールを端緒とする構造言語学に通底する概念であると知るに到った次第。
丸山哲学にもこの時代くらいまではついていけたような気もしますが。詳細論ぜよといわれてもすぐにはおぼつきません。


1 K.マルクス著 F.エンゲルス編 「資本論 経済学批判」 向坂逸郎訳、岩波文庫第1分冊、岩波書店、1969年。
2 丸山圭三郎「文化のフェティシズム勁草書房1984年。ISBN:432615134X
3 同「フェティシズムと快楽」紀伊国屋書店、1986年。ISBN:4314004703