両義というか両刃というか両面教師というか

1 BGT研究会「ゴネラ−への処方箋 警察官のための実戦的心理学講座」Valiant value book series、東京法令出版、2002年。ISBN:4809010600
2 同「ゴネラ−への処方箋 警察官のための実戦的心理学講座2(ワイド)」同、同、2004年。ISBN:4809010961


ゴネラーとは、警察官などにごねる輩のことだそうです。
こちとら町の無法者とわたりあうときに有用かと思って読んだら、まあおもしろい。
みんなやってるからいい、つかまんなきゃいい、という屁理窟に対峙するときにも参考になりそう。屁理窟といっては屁に失礼か。


かつ、警察官を敵に回すときにも、敵の手の内を知る一助になるか。


著者名のBGTとは、"Beat Gonerers Together"なんだそうです。
研究会を称しても、書いてるのは匿名の個人のようです。心理学の素養があって、警察官の現場もそれなりに経験しているような書きぶりです。
ときに身内の論理が見え隠れするのには本人は気づいてないようですね。
第一線の警察官を読者と想定しているので、法秩序や警察行政のありかた、といったようなことは他人事です。せいぜいが、上司に進言しましょう、というくらい。


敵は無法者。あるいは警察官。
現場警察官の行動のありかたを知る。その限界も露呈する。
といった点、興味のあるかたは一読してもむだではないと思います。