17年後

珍しく小説を読もうかという気になったのは、日航123便事故*1報道に直面する群馬の地元紙記者が主人公という興味から。
テレビドラマ化されると知り*2、見る前に読むときめた。


横山秀夫クライマーズ・ハイ文芸春秋、2003年。ISBN:4163220909
クライマーズ・ハイ 装画 松尾たい子 装丁 大久保明子 


さめたときがおそろしいという表題、「下りるために登るんさ」という上州弁の命題。
これらの意味がわかるのかと思いつつ読み進めた。しかし読了直後の今は、意外に底の浅いもののようにしかみえていない。
咀嚼して熟成させる時間や経験がもっと必要なのか。心に沈澱していつか考え方や人生を変えてしまうようなものなのか。


たいせつにしようとした価値観はどれほどのものなのか。
会社の中で、あるいは他のところでも、わたくしも同じようなことをしてきたか、しているのではないか。
でも主人公には人望があった。