裏づけと新事実というか

封切映画鑑賞の前か後か、分厚い文庫版の原作?を読んだんだけど、検索してもなぜか該当みあたりません。
下掲書がひっかかったので読んでみました。
アポロ13号 奇跡の生還 (新潮文庫) デザイン 新潮社装幀室
Cooper,Henry S.F.,Jr.、立花隆訳「アポロ13号 奇跡の生還」("13:the flight that failed)新潮社、1994年。
新潮文庫版、新潮社、1998年。ISBN:4102133119


簡潔で淡々とした筆致。12/19付を裏づける内容。でも本書で初めて知ったこともいくつか。


その1。アポロ宇宙船を月への軌道に乗せるためのサターン5型ロケット第3段ブースターは、切り離された後も月に向かって飛び、月面に衝突する。
その2。13号の爆発事故により漏出した酸素は宇宙空間で直径数十キロの球になり、30万キロ離れた地球からも観測された。
その3。13号の大気圏再突入直前まで乗員生命維持に用いられた月着陸船は、司令船から切り離された後、地球に落下することになった。
その4。月着陸船は通常は月面と月周回軌道に投棄されて観測を続けるので、そのための電力を供給する必要から、核燃料が使われていた。かつて人工衛星放射性物質が地球大気中に飛散した事故もあり、着陸船の核燃料は大気圏再突入に耐える設計となっていたが、なるべく深海に落下させるべきことも考慮して乗員救出計画が検討・実行された。