報道と所感

上掲、校長の隠れたばこによる学校火災という報道をうけて。以下本文/


1 当該事件。東京新聞"Chunichi Web Press"、2006.03.24
 「わずか1本くらいで」と火事を出した校長はいう。
 1本の喫煙で信用を失墜し処分を受けることもあるのに。1本の火が人を殺すこともあるのに。


2 教師の隠れ喫煙、広島市の例。中國新聞"The Chugoku Shimbun ONLINE"、2006.2.28
 わが校の禁煙実施は完全、などとほんとうに全校長が思ってたのか。
 見て見ぬふりか。自分の見えないところに問題は存在しないという官僚的発想か。


以下引用。本文太字引用者。
1

全面禁煙、川崎の小学校
校長一服、ぼや


 川崎市教育委員会は二十三日、市立下布田小学校(多摩区布田)で同日午前、校長(60)が校長室で吸ったたばこの不始末が原因でぼや火災があったと発表した。出火当時、校長は不在で、教頭らが消し止めた。


 市教委は市内すべての小中学校を全面禁煙としており、校長を処分する方針。


 市教委によると、同日午前十時四十分ごろ、校長室近くの火災報知機が作動、教頭らが校長室のごみ袋から煙が上がっているのを見つけ、机の一部を焼いただけで消し止めた。校長は、たばこの火を灰皿で消した後、紙に包んでごみ袋に捨て、私用で学校を出た後だった。


 当時、学校には児童約四百八十人のほか、教職員約三十人がいた。休み時間で、児童は教室や校庭にいたが、避難はなかった。校長は「疲れており、たばこを吸った。大変申し訳ないことをした。わずか一本くらいでと思ってしまった」としている。


2

校内全面禁煙 教師、どこ吹く風
広島市、6校17人が隠れたばこ 


 校内全面禁煙を二〇〇三年九月に導入した広島市立小中学校のうち、六校の教職員十七人が校内で、たばこを隠れて吸っていたことが二十七日、市教委の調べで分かった。同日の市議会文教委員会で質問に答えた。


 市教委によると、昨年十一月、西区の小学校の教職員用休憩室で三人の喫煙が判明。同月末に全市立小中学校二百三校を対象に調査した結果、新たに一小学校(佐伯区)と四中学校(中、南、西、佐伯区各一校)で教職員計十四人の校内喫煙が分かった。市教委保健体育課は、個別指導などで校内禁煙を再徹底したという。


 この調査に先立ち昨年九―十月にすべての校長を対象にしたアンケートでは、全員が「完全に校内禁煙が実施できている」と回答していた。


 市教委は〇三年九月、全国でも早く校内の全面禁煙に踏み切った。ただし罰則はなく、「努力目標」と位置付けている。(宮崎智三)


(2006.2.28)