世界が広がる

自転車に乗り始めてふた月ほど経ったころ、初めての遠出を画策しました。自宅から千葉の土気まで往復170kmを一泊で *1
その復路、家まであと十数キロというところで初パンクに見舞われたのです。


自分で修理など未だおぼつかないころでした。
このときは全行程市街地だったから、万一パンクしたってなんとかなるだろ、くらいの覚悟での遠出敢行だったのでした。
万一、と思ってると、ほんとになるもんです。
最悪でもたたんで電車に乗っちゃえばいいでしょ、といっても、それも未経験だし。


家に着くまでには自転車屋さんだって1軒くらいあるよね、と期待しつつ押し歩き始めると、ほどなく公衆電話発見。
しめた、職業別電話帳を探そう!電柱の住居表示を見て、それに近そうな店を探して架電すると。
少し戻るけれど徒歩数分、駅前商店街の片隅の店で、請けてくれるとのこと。助かった、と思いました。


年配のご主人は、BD-1っていうの、初めて見た、小径はちょっと厄介だなあ、とか言いながら、手際よく片付けてくれました。
パッチ貼りの修理で、お代は千円はしなかったと思います。


その後、わたくしにパンク修理を教えてくださったのは、ご近所在住、中高生時代を自転車の上で過ごしたという某氏でした。
自分でできるようになったとき、これでどこへでも行けるぞ!と、いっきに世界が広がった気がしたものです。


以上、「うさこのごはん」一昨日付「パンク修理」を拝読して、わたくしの思ひ出を少々。