鈍行の旅情

"poco a poco"昨日付によると、都内から新大阪まで普通列車で旅された由。いいですね。


それにしても、昔を思い出しますなあ。
小学校卒業の春休みから就職活動までの10年弱、好んで鈍行で旅したものでした。


昔は・・といえば。
長距離鈍行があったりして、新幹線や特急の整備された線区でも、鈍行の旅がしやすかったのです。
機関車の牽く客車列車には風情がありました。電車やディーゼルでも、進行方向直角の座席が殆どでした。
電車では、ひと時代前の豪華内装のものにめぐりあうことも。初期の湘南電車のニ等車の都落ちとか。
普通列車グリーン車が2日間乗り放題で300円だったのはたしか'74年まで?


現在はこれらの多くが失われたとはいえ、pocoさんの日記を拝読すると、鈍行の旅情なお健在なり、という気がしてきますね。


1日鈍行に乗ってると、時間と場所の移ろいがゆっくりと目にうつるようです。
車窓は走行中だけでなく、止まる駅ごとの佇まいとかもたのしめますね。乗り継ぎで時間のあるときは駅前を散歩したりして。


そして、土地の人々の生活が感じられるのですね。
朝夕の通勤通学とか、昼間のお買い物とか、夜は酔客、休日は近所への行楽とか。
1日の移動のうちに、車内で交わされる会話の方言が変化していったり。


関連拙稿少々。
「鈍行の旅」「関西の風物」(信州経由・往路)(同・復路) *1
周遊券では急行自由席が利用できたので、それも併用して。「♪大宰府は春」「遠軽つばめ返し」 *2
これらの結果、「巷で話題の」経県値 *3

*1:拙稿'04/2/20,6/14、'05/5/23付。

*2:同'05/1/15,6/10付。

*3:同'05/11/25付。