自由研究

透明氷のつくりかた?以下本文/


書くことがない悲劇、といった項が下掲書*1にありました。
書きたいことを見出せないのは問題意識の貧困にほかならず、如何に作文技術を磨いたとてその救いにはならない。
といった主旨が記憶に残っています。わたくし中1の1学期くらいまで、作文の課題に書きたいことがなくて苦労したものでした。
同様に、夏休みの自由研究 *2といった代物に関しても。


さて折しも、「クリアな氷が家庭でできたら*3 という話題なんか、自由研究の課題になるまいか?
底で、じゃない、そこで記憶の底から出てきたのは、下掲書*4でみた水割用の氷のつくりかた。すなわち、


製氷皿の下に割箸を何本か敷く。
そうすると、製氷室床面の低温が製氷皿に伝わり難くなり、凍るまで時間がかかる。
そのあいだに水中に溶け込んでいた空気が抜けて、透明な氷ができるって!


なるほどと思いました。往時は製氷室の床も製氷皿も金属製だったからね。
しかるに。近ごろの冷凍冷蔵庫ではどうする?あるいは、急速に凍らせてもだいじょぶなようには?という設問。


自ら、じゃない、水から気体を逃がせばよい。
お湯を沸騰させるとあぶくが出てくる。あれで気体が追い出されているのではないか?
ならばしかるのち冷まして凍らせればよいのではないか?という仮説。


で、0時すぎから実験開始。
夜間、じゃない、薬罐に残ってた水に浄水機経由の水を足して煮沸開始。あぶくが出始めました。
でも、小1時間煮沸しても、あぶくはなくならないんです。そんなに夜更かししてるわけにもいかず、適当なとこで火を止めて、流水で冷却。
冷製氷用樹脂容器に移して冷蔵庫に格納、さて仕上がりや如何に??

*1:本多勝一「日本語の作文技術」朝日文庫版、朝日新聞社、1982年。'04/3/1510/3付既出。ISBN:4022608080

*2:くいくいさんの”着の身着のまま気まぐれ”日記昨日付「夏休みの自由研究」。

*3:「うさこのごはん」一昨日付「新しい冷蔵庫」。

*4:生活デザイン研究会「下宿生活入門」ゴマブックス、ごま書房、1979年。 ISBN:4341011820