乗継ぎのめう

秋田の五能線を走る列車「リゾートしらかみ」ができたころ、「蜃気楼ダイヤ」というのが一世を風靡したのですが。
「なぎゅーむ」一昨日付によると、naginoさん親子は列車の幻にもめげず無事ご帰還を果たされた由。さすがであります。


思い起こせば、うかりつのわたくしにして時刻表を読み違えたことはありませんが。
乗り違い乗り遅れのたぐいは枚挙に遑なしという気がいたします。たとえば。


18歳初秋、岩手県宮古の宿を発ち、龍泉洞に寄ってから家路へ、というつもり。
茂市で乗り換えて岩泉線で行くはずが、乗った列車はなぜか急行盛岡行き。そのままだと直帰のコースです。
しかし龍泉洞探索を諦めるにしのびず。といって、引き返すと当日中には帰宅できなくなることが判明。
でも試験休みの日程に余裕があってよかった。改めて宮古延泊の手配をとったのでした。


19歳盛夏、宗谷本線豊富駅で途中下車。
自転車を借りてサロベツ原野を浜まで往復したあと再び列車で稚内へ、1泊後、船で礼文島へ、という計画。
自転車往路の所要時間を目安として浜から引き返そうとしたら、無情にも往路は追い風、復路は向かい風であったことが判明。
力走むなしく、乗るはずの列車が走り出すのを駅に着く前の道路から目撃、稚内泊は不可能と相成る。今宵の宿如何に。
一計を案じ、旭川へ引き返し、そこから稚内行き夜行で車中泊したのでした。ゆえに礼文へ渡る船は計画どおり。
北海道旅行における夜行列車の用法については'05/6/10付


20歳盛夏、生まれて初めて異国の地にひとり降り立つ。魯山人、じゃない、ロサンゼルス空港でシアトル便へ乗継ぎ。
訪問するガイジン宅へ土産の日本酒一升瓶持参、それを入国審査で21歳未満は禁制だとか揉めたり。
その後ロビーではハレクリシュナかなんかの勧誘団にとっ捕まったり。予定の便に乗り遅れました。
2時間あとの後続便を手配したり、電話のかけかたを教わってガイジン宅に出迎えを遅らせるよう頼んだり。よく無事に行けたもんです。


24歳初秋、就職3年目にして初地方出張の危機、というのは以前に書きましたっけ。'04/7/15付
近ごろはあまり旅してないなあ。