悪魔の味わい

で結局'06/12/26付予測のとおり丸腰で鮟鱇ツアーへ。同志3名は特急列車上の人となったのでありました。
漁港至近の温泉民宿にて自転車組3名と合流、いよいよ鮟鱇尽くし食い倒れの巻です。


先付の鮭いくらやたらば蟹などに続いて、近所の漁港で揚がったという平目の姿造り大皿に圧倒されます。
部位により微妙に異なる身を味わい、縁側を味わい。粒貝、みる貝、蝦などが華を添える。海胆は蒸しではなくナマ。


そして真打鮟鱇鍋。汁は自家製味噌仕立てで鮟肝を溶かしこんであります。北関東ではこのやりかたが主流とか。
これで煮りゃ白菜でも春菊でも蒟蒻でも鮟肝風味となるわけですね。ぐひひ。


鮟鱇の身はこれまた部位によってさまざま。ぬるぬるの皮とかさくさくの骨とかもたのしめます。
途中で、鮟肝の冷製小鉢が供されました。けふの鮟鱇は特大の肝を持ってた由。肝の大きさは体格に比例するわけじゃないそうです。


鮟鱇は悪食ゆえ、魚を呑んだばかりで揚がることもあり、そんなのを市で目方で買ってきたひにゃ食用部が減ってかなわんとか。
胃のなかみが鯛とか高級魚なら取りだして二次利用しちゃうとか?


莫大な量のおれうりをペース調整しつついただいていると、なんかみなさんはそろそろおしまいのごようす?
鍋に残った身をひとりで平らげるには少々多めゆえ、もう少し時間をかけて腹をすかせるか、そのうちどなたか応援に加わるのを期待するか。
など思案するうち、そろそろ雑炊に移行するかという雰囲気になってきました。雑炊づくりをお店に託すにあたり、残ったは雑炊に入れてくれますよね、と確認。
卵入れますかとの問いには、苦手なかたがいるので否の回答。味噌が煮つまり気味だと卵で味が薄くなるといいんだけど、まあいいか。


さてさて、できあがった雑炊は。じつに鮟肝 くささ 風味 の横溢したるものでありました。
この鮟肝 くささ 風味 を生かして味わうには、卵は入れないほうがいいかもしれません。
なんとなく連想されるのは蟹味噌。そうだ、いずれも人呼んで悪魔の味わい。


しかーし。鮟鱇ちゃんの身はどこへ行ったの?
どうも、はほぐして雑炊に混ぜてあるようです。しかーし。あのは?は?
うーむ。骨皮まで味わい尽くすには、来年も来るか!
それにしても、4時間近くにわたって喰ひ続け、満腹感満足感たっぷりの一夜でありました。


翌日付につづく。