誰に何を詫びるのか
拙稿4/29付「問題なし。反省なし。」で引用したweb広告と5/20発売の自転車雑誌*1広告について文の異同を示す。
抹線は前者のみ、斜字は後者のみ、他は両者に共通。
平成19年4月13日
『東京Just Do It』広告キャンペーンに関するお詫び
平素は弊社商品をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
株式会社ナイキジャパンは Just Do Itキャンペーンの一つとして、
4月9日より、2007年4月8日より「 東京Just Do It 」という広告キャンペーンを実施しておりますが、をスタートし、さまざまなスポーツを楽しむ新しい世代のアスリートたちを描いた一連の屋外広告を掲出いたしました。
その一部中で自転車をテーマにした屋外広告の一つ が道路交通法違反を助長するとのご指摘を多数いただきました。
指摘のあった広告につきましてはすでに撤去しておりますが、一連の広告ではスポーツの自主性や楽しさを表現しようとしており、安全性において 誤解を招く表現であったこと、そして安全に配慮しながら楽しんでいる多くの自転車愛好家の皆様に不快な思いをさせた与えるメッセージを発信したり、コミュニティにネガティブな影響を与える意図はありませんでしたが、ご迷惑をおかけした ことを深くお詫びいたします。当該広告は4月11日に撤去しております。
広告は弊社が企画、実施したものであり、いかなる個人・団体とも関係がありません。 また
、写真の背景としてに 写っている自転車ショップは、今回の広告制作およびその表現内容に全く関与しておりません。自転車ショップ関係者の皆様にも多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。
東京Just Do It
キャンペーンでは、東京の遊び場の少ない 街と共存の中でも工夫を しながら、ダンスやスケート、BMXなどのスポーツを楽しむ新しい世代のアスリートたちにスポットライトをあてみ、自己表現をしている若者を応援し、そのスポーツコミュニティを 長期的に サポートしていきます。皆様からいただいたご意見やご提案は、今後さまざまなスポーツコミュニティの未来を考えるうえで、大変貴重なものとして生かしてまいります。
2007年5月
東京都品川区東品川二丁目3番12号
株式会社ナイキジャパン
自転車に関心をもつ読者に対して、「自転車をテーマにした屋外広告の」那辺が「道路交通法違反を助長するとの指摘」を生ぜしめたのか明らかにされていないのはなぜでしょう。
雑誌広告では、誰にどのような「ご迷惑をおかけした」のか、明確に表現されなくなったのはなぜでしょう。
関係拙稿と画像、ことの発端と思われる広告については4/10付「屋外広告撤去か」。同日21時44分にはすでに撤去されていました。
その後掲出された広告について、5/6付「東京の道で遊べ?」。
「一連の屋外広告」について、その実物を確認すべく、掲出場所を広告主に尋ねたところ、5月9日の電話回答は次のような趣旨でした。
渋谷・原宿を中心とした数十箇所に掲出している。期間は今月下旬まで。
「ゲリラ」的広告手法ゆえ、これ以上の詳細は「コンフィデンシャル」である。
*1:"BiCYCLE CLUB"2007年6月号、*(えい)出版社。(*偏「木」旁「世」)