新作に期待

琵琶湖のニゴロ鮒が減って鮒鮨が高嶺の花になったのは天皇が外来魚を持ち帰ったせいだったのか!と思う矢先、ブルーギルの熟鮨が商品化されてるとの報。

厄介者 ブルーギルを食べ尽くせ…フナ鮨風、ハンバーガ / 滋賀県「三つ星料理」開発中


 全国的に大繁殖が問題となっている外来魚ブルーギル天皇陛下が米国から食用魚として持ち帰ったのが繁殖の発端だったと述べられたことから改めて注目を集めているが、この“湖の厄介者”を「食べて駆除しよう」という試みが少しずつ広がっている。
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 地元特産のフナ鮨と同じ調理法で発酵させたなれ鮨の一種“ブルーギル鮨”を発売しているのは県内の水産物加工業「レイクフード工房」。食べてみると、やや酸味が強いが、脂身が少なく、歯ごたえもある。
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 ブルーギル天皇陛下が皇太子時代の1960年、シカゴ市長から贈られ、食用になればと持ち帰られた。当初は「プリンスフィッシュ」ともてはやされたが、食用として普及することはなかった。
 シカゴ出身の放送プロデューサー、デーブ・スペクターさんによれば、「アメリカ人にとってはなじみの魚」という。小麦粉をまぶしてバターで焼くムニエルや、レモンやバターで下味を付けたフライなど、レストランでも一般的なメニュー。スペクターさんは「日本人は色々な魚を食べるのに、ブルーギルが受け入れられなかったのは不思議」と、首をかしげる
 日本人はなぜ、なじめなかったのか。琵琶湖博物館草津市)の中井克樹主任学芸員は「養殖に不向きなうえ、イメージが悪い」などと理由を挙げる。
 ブルーギルは成魚になるのに4〜5年かかり、ニジマスやコイに比べ成長が遅い。成魚になっても最大30センチと小さいという。さらに独特の生臭さがあり、腐りやすいのも難点。中井さんは「アユやウナギに比べ、味が淡泊すぎるのかも」とも指摘している。
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(2007年11月21日 読売新聞)

独特の生臭さ、腐りやすさをぜひとも生かしてほしいものです。