初めての電車3段寝台

昨日付からつづく。


下段の寝床は4人向かい合わせ座席の座面部分をひとつの平面にして作る。幅も長さも十分。
上下空間も、上半身を起こして頭が天井にふれるくらい*1で、着替えもそう不自由なくできる。ただし中段・上段は幅・高さともに多少狭そうである。
パンタグラフのある車輛はその部分の車室天井が低いので、そこだけ上段寝台がなく、中段の上下空間が大きくなっていることを思い出した。下段の指定券がとれないときはその中段を指定して予約するとよいなんていわれてたっけ。

始発駅発車前の撮影。窓の上の壁面が開いて中段寝台になる。
手前の席がパンタグラフ下で上段寝台のない部分である。奥の席とは網棚の形状が異なっている。


下段では車窓ひとつを独占でき、カーテンを閉めるも開けて外を眺めるも自在。中段・上段にはそれぞれ開閉できる小窓が設けられている。
進行方向と直角に寝る式の伝統的なB寝台*2では外を見るのが難しかった。カーテンではなく上下に動かす日除けが備えられ、向かいの席とひとつの窓を共有する形だったので、下段でも向かいの寝台に人がいると日除けを上げるわけにはいかない。中段でも窓に接している部分はあるものの、向かいの中段と自分の下の3人分が空席でなければ自分のところまで日除けを上げることができない。日除けを指でずらしてその隙間から外を見ていた記憶がある。
3段式の上段には乗ったことがない。電車寝台のような小窓さえなかったのではないか。


寝心地は寝台の向きが進行方向と同じ*3ほうがいいような気がする。
進行方向直角型では廊下が窓際になる*4ので、折りたたみの椅子に腰掛けて車窓を眺めるなんてたのしみはあった。
この日の列車には、寝台車の昼間座席状態の自由席車の連結があったので、朝はそこへ移った。4人掛けの函席にそれぞれ1人ずつくらい乗客があって、ひとりで占有できる函をみつけるまでに車内をだいぶ先まで歩かねばならなかった。平日にしてそこそこの需要があるように思われた。
この区間は並行新幹線もなく、航空機や夜行バスとの競合もあまり熾烈ではないのか。

*1:あ、これはわたくしの座高の低いせいか。

*2:'07/10/29付鉄道博物館

*3:'04/4/28付サンライズ瀬戸

*4:'04/8/10付あさかぜ。