幾星霜

kogkog2010-01-20


きのふの夕餉 宮崎県 日豊本線/宮崎駅 椎茸めし


催事千秋楽というのに昼は仕事で、やっと抜け出せたのは15時すぎてからだった。
じつは到着の遅い輸送銘柄が入手できて却って幸いというもの。


記憶が正しければ、これはわたくしの生涯に食した4本めの駅弁である。
中1の夏、級友とともに彼の宮崎の親戚宅に1週間ほどお世話になった。おばさんが帰りの列車見送りの折、「椎茸めし美味しいから」と買って下さった。
当時は親戚宅を頼ってよく旅した。年端もいかぬ子供のために、親心で手作り弁当を持たせてくれることが多かった。
せっかくだけど駅弁食べたいのにと思うこともじつはしばしばだった。このときのおばさんの心遣いはとても嬉しかった。
新大阪行き特急「彗星」車中、寝台設営前にいただく。椎茸が、茶飯がこんなに美味しいものとは思わなかった。


当時の印象がそのまま甦る。
掛紙の絵柄も変わっていない。幾星霜を経て少し色褪せたようにも見える?
いや、そう昔のことではないのである。