コンプリート沼

そりゃそうと。ぽた郎さんがバッハコンプリート沼へひきずりこもうとしてましたよねー。
いえいえ、その手にのるもんですか。器楽曲ならすでにぜんぶあるもんねー。たしかあったはず。あれ、ほんとにあったかな。小品や未完の作品なんかで欠番があったかも?いや、けっこうありそうだ?
改めて考え出すとやばいやばい。


古楽器が脚光を浴びはじめ、SEONレーベルが日本に紹介されてきたのが高校のころ。ふつうのLPより高かったし、とても手が出ませんでした。NHK朝6時15分からの「バロック音楽のたのしみ」が貴重な情報源で、よくエアチェックしましたね。


就職してLPが買えるくらいに裕福になってからしばらくは、Blue NoteやPrestigeなどの覆刻が盛り上がった時分でもあり、そちらに専念。
バロックへの回帰は、福音書と出会い、受難曲を聴いてみようと、Richter58年版マタイ、函入り3枚組のLPを買ったのが契機でしたか。


CD再生機を導入したのはその後。
”Swing Journal”誌の批評の排列がCDが主、LPが従となったため、もう世の流れに逆らえないな、と思ったのでした。
高嶺の花だったLeonhardt一族、古楽器の録音などを中心にCDで順次聴いてゆきました。


古楽器の音もさることながら、Leonhardtのゆらぎに魂を奪われ、以来巡礼の長い旅をさすらうことになります。