晩年

「秋まで生き残されている蚊を哀蚊と言うのじゃ。蚊燻しは焚かぬもの。不憫の故にな」*


なんて優雅な?ことはいってられませんね。この時期の蚊は夏の適者生存競争を生き抜いたつわもの揃いなのか?
容易なことでははたき潰されることがないような気がします。しかも人しれずしっかり刺す。
ひとさし指第二関節の内側なんか刺すなよなー。かゆくてたまりませぬよ。


*太宰治「葉」
 「晩年」所収、新潮文庫、新潮社、初版1947年、改版1983年。ISBN:4101006016