NHK-FMあるいは貸レコード

「ひるの歌謡曲」って、12時15分から45分間、だいたい、1人の歌手の曲を流すだけって番組でした。
最初と途中1回、曲目紹介の喋りが入るので、これを除いて録音すれば、個人選集のできあがり。
90分カセットテープ片面なら簡単。1番組1本とするためには、50分のテープを使って中間の喋りで早送り・反転するのがスリリングでしたね。
46分テープでは、喋りの位置によってしくじる可能性があるので、DENONの50分が便利でした。


昔のNHK-FMはこういう番組がいくつかありました。平日7時15分と19時15分からそれぞれ45分のやつは、LPまるまるかけちゃったりして。
レコード屋が世にはびこるまでずいぶん重宝したものです。


当時住んでた町に黎光堂の来たのが'82年春。
地元資本には特色のある店もありました。その名も「ブルーノート」なんて、ジャズ喫茶が転業したような店。
インパルスの黒と橙の背表紙が棚にずらーっと並んでたのが印象的でした。
カーティス=フラーの助演作ばかり選んで借りてたら、嗜好を店主にしっかり憶えられてました。