しのびよる道路法改正

道路交通法ではなくて。日経'06/7/23付朝刊14版1面、拙稿'06/7/24付に既出。

道路整備規制を緩和 歩行者・景観優先 可能に 国交省方針 街づくり支援


 (略)。歩行者や景観保護を優先する道路を整備したり、集客増を目的に道路の一部を沿道の商業施設に開放したりできるようにする。(略)。来年の通常国会に新制度を盛り込んだ道路法改正案を提出する方針だ。

いや、すっかり忘れてました。思い出させてくれる日記とは有難きかな。
その後どうなったか、国交省に電話できいてみました。大略次のとおり。文責kog。


1 昨年7月報道の後、この件に関して新たに公表されたものはない。
2 現在、通常国会上程のために法案策定作業が進んでいる。
3 上程に先立ちパブリックコメント手続は行わない。
4 法案は2月の早い時期に閣議決定を経て公表する見込み。
5 「歩行者や自転車を自動車より優先する道路」を可能とするなどの考え方の基本は大筋で変わっていない。
6 ただし、具体的な方法論では検討の過程で変更があった。
7 警察庁道路交通法改正との連繋はない。


歩行者や自転車優先の道路づくりという方針が出されたわけではありません。
あくまでそれを可能にするための規制緩和、制度整備というにとどまるようです。
それにしても、パブリックコメント手続なしですか。


所感、上掲拙稿から。

自転車と歩行者の共存などという愚策に悪用されないといいですね。
意思決定が国会・内閣・省から地方自治体などに委ねられるならば、そこに民の声をよりいっそう反映させねばなりません。