リューショウの話題

ここ数日テレビのニュースでよくリューショウということばが聞かれます。
そこで思い出されるのが言わずと知れた劉昌麺。


世界初のカップ麺「日清カップヌードル」の出るたしか1年前くらいのことです。
中華コック劉昌氏が厨房で味見などしながら「私ガ作リマシタ。ダカラ値段チョト高イネ。」などと話すテレビ宣伝が印象的でした。
さらに衝撃的であったのは、つゆが粉末と四川味噌の2袋体制であったこと。
即席ラーメンのつゆは粉末ひと袋が当たり前の時代でした。「ごまラー油」つきの「出前一丁」を殆ど唯一の例外として。
ところで「ごまラー油」って、わざわざ別に小袋にして添付されてるんだから、子供心にもさぞかし美味いんだろと思ってそれだけ舐めてみたら不味かった!


劉昌麺の説明書きには、味噌は袋から小匙ですくい出すか箸でしぼりきるなどして使い残しのないように、なんて書かれてました。
当時ラーメンといえば袋入り即席麺か、出前でとる中華そばくらいしか知らなかったわたくしにして、劉昌麺の四川味噌は既存概念を覆すに十分なものでした。
雑誌「暮しの手帖」の品評には「旨いがニンニク臭の強さは好みが分かれる」との趣旨の記事があって、あ、あの濃厚な風味はニンニクからくるものなのかと初めて認識。
ニンニクということばはドラキュラ譚などできいたことがあっても、その実態の何たるかを未だ知らなかったのです。


当時新たに知り合った友人に「リューショウ」という渾名の子がいました。
本名とは似ても似つかぬのでその由来を問うと、なんでも、ある日、ラーメン丼のような柄の服を着てきたところ、ただちにリューショウと名づけらた由。
今でも当時の仲間内では本名よりリューショウで通じちゃってます。