喧騒の先に見るもの

鈍行客車の長い停車時間に立ち売りの弁当屋さんから買い求め、車窓とともに味わう、なんてのは近ごろでは得がたい経験になってしまいました。
貧乏学生時代、旅にあって駅弁はこの上ない御馳走で、旅ならでは許されざる贅沢でした。
百貨店催事の喧騒の向こうにそのような郷愁を見出せるのは幸福なことかもしれません。