今年の夏休み

小学校2年も終わりに近いある日の午後、たしか3月18日と記憶する。金曜日だったっけ?
千駄ヶ谷の社宅の庭で草野球に興じていたところ、建屋の向こうから見知らぬ子がやってきて言うには、


「いま日蝕やってるよ。」


日蝕だって?
図鑑でみたことはあるけど、今やってるなんて、まさか。
草野球の佳境に入り、誰ひとりとして日蝕少年など相手にせず、建屋の向こうに午後の太陽を見に行くことはなかった。
しかしそれが本物の日蝕なのであったと知ったときはすでに遅し。


それ以来、たいして長い時間が経ってるわけではないから当然ではあるが、日蝕には1度もお目にかかる機会がない。
今年7月22日には東京でも部分日蝕を見れるというので、とりあえず有給休暇を申請しておいた。好天を祈る。