焼き鉄または契機を味わう

kogkog2010-05-11


けふのおひる (仮名) 焼揚げ煮干しと手もみ太麺 豚骨醤油麺
スープをかけて食べる茶漬けめし付き



一蘭*1が開店して以来、訪れる機会のめっきり減った店*2の前を通りかかると何やら新献立の掲示が。
これは試してみるしかない。


出された丼の中ではあぶくが煮えくりかえってる。
石焼きみたいなもの?石の家なんて店*3はすぐ近くだけど。違うか。
丼の左側だけで沸き立つというのもヘン、と箸を入れると漆黒の円筒が沈んでいる。一瞬、炭かと思ったら石?
献立の説明をよく見たら「焼き鉄」とある。ふーん、冷まさないくふうなのか。


豚骨醤油とはいえ全体を支配するのは大量の煮干 *4である。葱も支那竹もたっぷり。
山葵と菜の載ったごはんの椀に汁をかけると豚骨が表情を変える。


往時のつけそば *5を思い出した。
あのくささ変化には及ばないが、というかあれを超えるものはそうめったにはあるまい。これはこれでよい。
くささそのものではなく、くささへの感覚を思い出させる契機を味わう。