KISS(*2)

某私鉄では以前、「『禁煙タイム』は喫煙所も禁煙」というルールが守られていませんでした。
私としては、不逞の輩にはその場で注意する一方、折にふれて鉄道会社にも善処を求めていたところです。
すなわち、ルールを守らせるか。守られないルールなら撤廃するか。いずれが理なるやいずれが非なるや。
たとえば、禁煙時間には灰皿を塞いではどうか。これはすでに実施している私鉄もありました。


ほどなく、改善を申し入れた私鉄の広報から「お客さまの声による改善事例」のようなものが公表され、禁煙時間に灰皿を塞ぐ策が実現されることを知りました。
しかし実施されてみると。灰皿が塞がれようが不逞の輩はあとを絶たず。駅員の怠慢か、灰皿が塞がれていないこともしばしば。


この問題が解決したのは一昨年5月、健康増進法の施行に伴って、関東大手私鉄が軒並み、駅構内終日全面禁煙を実現したときでした。
これを境に喫煙者の行動が大きな変化を遂げたことを実感しました。詳細拙稿'04/3/2付にて。
単純明快なルールがその遵守を容易にした、という例でもあると思います。


 *2 Keep it simple, stupid.