含蓄を読む

[資料]にも含蓄があります。
資料1、「京都議定書目標達成計画」が冒頭を飾る。
資料6、「欧米主要国における自転車の通行空間・通行方法について」、車道通行の原則と小児などの例外を示す。
資料8、「自転車マニュアル等における歩道通行の危険性の指摘」、北米大陸の例。「各出典元に基づき古倉委員作成」とあります。


そして、「おわりに」。

特に自転車の通行空間の考え方については、委員の間でかなり見解が分かれる面もあり、改めて自転車の多様性・多面性とそれゆえの取扱いの難しさが実感された。(26頁)

つまり、自転車が走るべきは車道か歩道かでもめたんでしょうか。
ということは?委員や出席者の中に車道通行禁止論者もいらしたんでしょうか。
それにしては、よくぞここまでまとめられたと思います。

本提言については、結果としては現実的な交通管理という観点に力点が置かれた面もあるかもしれないが、これまで、自転車に係る交通管理について本格的に議論されることが多くはなかったことからすれば、当懇談会において、自転車を交通主体の一つとして真正面から取り上げ、諸問題への対策を取りまとめた意義は少なくないと考えられる。(26頁)

繰り返しになるが、自転車は我が国交通社会において主要な交通主体の一つとして位置付けられるべきであるし、今後もその点は変わらないと思われる。(26頁)

これまで私も、「交通手段」あるいは「交通機関」 *1ということばを用いて、警察庁はじめ道路交通行政にいろんなはたらきかけをしてきました。
思いは共通するところがあるかもしれません。あながち徒労ではなかったのではという気もします。
今後の法改正など施策実現に向けて、「提言」がホネヌキにされぬよう、行動していかねばと思います。


いや、じつはこれが、自転車の車道通行禁止に到る大陰謀の序章なのか?
提言を読むかぎりでは、そうは思えないけれど。

*1:'05/4/25付「国家公安委員長殿」。