名は体を表す

kogkog2009-01-04


きのふの夕餉 棘皮動物ほか


盆暮正月恒例の颱風に巻き込まれ企画。自転車仲間の間で夙に知られていた*1北京れうり屋にて。
いつもながら食へのあくなき探求心にふれ新たなる発見に心躍る。


皮蛋には辛子がよく合う。
海鼠は加熱のせいかとろけるようにやわらかい。その姿態はさすがに棘皮動物といわれるだけのことはある。
まめ炒めとは?予想にたがわず腎臓。薄切り生姜の風味でほどよいくさみに転ず。


自家製味噌でこっくりした風味の渡蟹はよく火が通って鋏の刃まで噛み砕けり。
これなら胴体以外は全部喰えるよとみなさんにお伝えしたものの、試みに胴の殻を齧ってみたらこれが揚げられたような香ばしさ。獣研 *2 仲間のK女史に半身をさしあげ、残りの1杯半を完喰。
先月8日の伊太飯では胴体と鋏の刃には歯がたたなかった。洋の東西の調理の違いというべきか。


そういえば、魚れうりがないね、kogさん何か註文して!といわれて鯉汁を頼んだつもりが出て来なかったのを今思い出した。
みなさん満腹のごようすだったから、まあいいか。
今回は、というか今回も?すべての大皿が最後にわたくしを経由してきれいに拭われたのち下げられた。醤油の小皿とメロンの皮が例外。


話題はといえば往年の自転車旅の思い出とか子育て先輩からの助言とか披露宴 *3における新郎新婦の攻防とかガザ情勢とか?
たのしくおいしいひととき、颱風ご夫妻と巻き込まれたみなさま*4に感謝。

*1:「東京たるび」'08/3/1付ほか。

*2:拙稿'04/1/31付初出。

*3:同'05/5/8付

*4:youさん、ミキさんほか多数。