魚豐

kogkog2009-07-02


昨日付からつづく。
くさやの他に珍しいものは?と女将に訊いたら夏のおすすめは鱧という。
ナマに近いのがいいというと焼霜というのがあった。たたきのようなものか。


焼きは表に焦げめがつく程度で、中の身の舌ざわりも皮の歯応えも、殆どナマそのものである。
小鉢には胃や子など内臓が盛りだくさんというのも意外な収穫だった。


小泉先生の著作 *1からくさやの店と思ってきたところが、もとはまあ魚割烹という趣の店なのであった。
コースにしたら予算は伝説のももんじや野獣コース*2を軽く上回るところだったけど、おそらく平均客単価の1/3くらいではなかったかな。


註文はくさや3尾に鱧焼霜と鱧温麺それぞれ1人前、酒は菊水ふなぐちの冷や1本だけ。
それでこの充足感は料理の上質さに加え店の江戸情緒のような雰囲気によるところも大か。