ビアフラ関係


ビアフラで何が起きていたのかを詳しく知ったのは、下掲書1を新刊で読んだときだった。
著者がビアフラに潜入すべく、パリで代表部と交渉を重ねた折、「フランシーヌの場合」のレコードを贈った、というくだりがある。
ここに到って初めて、フランシーヌとビアフラの関係を知った。レコードはフランシーヌの遺族にも贈ったという。


日本の小学生の募金は、国際赤十字を通じ、ナイジェリア側に流れていたのかもしれない。


著者は後に朝日ジャーナルの編集長を務めた。
私が下掲書1を読んだのは、筑紫哲也編集長が誌面を一新し、ジャーナルがなんだか娯楽雑誌みたいになったころだった。


下掲書2は、乗機を乗っ取られて内戦に巻き込まれ、ビアフラ側の依頼により戦うテロリストを描く。
最近刊行された3・4にも分割所収。ただし、人種に関する台詞が改変されている。


1 伊藤正孝「ビアフラ 飢餓で亡んだ国」講談社文庫、講談社1984年、絶版。ISBN:4061834118
2 さいとう・たかを「飢餓共和国」1970年。
 「ゴルゴ13 3巻 飢餓共和国」所収、小学館文庫、小学館、1976年。ISBN:4091901034
3 さいとう・たかを「ゴルゴ13 volume 6 帰ってきた標的(タ−ゲット)」、SPコミックスコンパクト、リイド社、2002年。ISBN:4845825449
4 さいとう・たかを「ゴルゴ13 volume 7 激怒の大地」、SPコミックスコンパクト、リイド社、2002年。ISBN:4845825457