追想のウロボロス

夕刊連載の著者池内氏は10年ほど前、NHK教育の「人間ナントカ講座」で宇宙論の講師を務めてました。下掲書2により受講。
関西弁の軽妙な語り口が印象的でした。
それにしても、インフレーションとか、宇宙開闢30万年後の晴れ上がりとか、ダークマターとか、学校じゃ教わんなかったもんなあ。なぜだろ。


学生時代の教科書には思い出深い教材がいくつもあります。
前述の睡眠論文の著者は忘れました。同じ教科書に、立春の日に卵が立つという説に関する一文あり。中谷宇吉郎ではなかったか。
卵を立ててみようと思ったけど、研究室に出勤する前の慌しい時間にやることではないなと思った、なんてくだりは鮮明に覚えてます。五徳という道具の存在もこのとき知りました。原典は下掲書3あたりにあるのだろうか。○十年ぶりに読んでみたい。
小学校高学年の国語は光村だったっけ。6年では、放射性廃棄物に言及しないノーテンキな原発賛美論を載せて物議を醸したなんて事件もありましたけど。


池内文献の目録を眺めていて、あれ、と思ったら、下掲書4なども手がけているのですね。小学校の国語教材ならこっちかも。
睡眠>池内>中谷>卵>国語の教科書>睡眠、ということで自らを嚙むウロボロスでした。