自転車雑誌

一昨日付からつづく。えい(「木世」)出版社の拙稿履歴を探してみたら、出どこは殆ど同じだった。
'05/4/25付「国家公安委員長殿」・6/22付「自転車の車道通行禁止法案に関する経緯まとめ」25付「行政文書開示請求再び」7/23付「不開示再び」'07/5/23付「誰に何を詫びるのか」

2冊購入

昨日昼食帰りの本屋で、思いがけぬ著者の名を見つけて吃驚。
掲示版「自転車社会学会*1でお世話になってます。ご本も熟読玩味することにしましょう。
大人の自転車ツーリング~自転車を、旅を、もっともっと愉しむために (ラピュータブックス・マンツーマンシリーズ)カバーデザイン:里村万寿夫 カバーイラスト:五十嵐晃
門岡淳「大人の自転車ツーリング~自転車を、旅を、もっともっと愉しむために」
ラピュータブックス・マンツーマンシリーズ、ラピュータ、2010年。ISBN: 9784947752970


もう1冊は予て話題になってた。つい手にとる機会を逸していた。
挿絵の画風はお馴染みだけど、自転車絡みのものをこれだけまとめて拝見するのは初めてと思います。
画集としてもたのしませていただきます。


加藤五十六「肥満自転車」エイ*2出版社、2010年。ISBN: 9784777915699
装画・イラスト 加藤直之 装丁/本文デザイン 中澤陽子(PEACS) 

*1:拙稿における初出’05/2/3付、最近では6/26付

*2:偏「木」旁「世」。

違法駐車の罪と罰

前項からつづく。わかりやすさを旨とし書き下ろし投稿、#2794

2794 Re:重量も頭脳も軽い人。 こぐ 2010/06/25 22:34
(略)


駐停車について改めて整理してみました。法令用語の厳密さなどはあえて二の次にしました。
十分な検証を経ていないところもありますので、著しい誤りなどあればご指摘くだされば幸いです。


1 罪と罰


駐停車に関する道交法令の定めでは、自動車と自転車の区別は殆どありません。
自動車が駐車または停車を禁じられている場合、自転車も同様に禁じられています。


そして、駐車禁止または駐停車禁止は、道路標識等のある場所だけではありません。
たとえば、横断歩道上及びその前後5メートル以内は、標識がなくても駐停車禁止。
あるいは、消火栓から5メートル以内は、標識がなくても駐車禁止。
他にもいろいろあります。道交法44条・45条に詳しく定められています。
これらの例外として、標識などにより駐停車可とされる場合があります(45条の2、46条など)。


駐停車する場合の方法は47条に定められています。
たとえば、駐車するときは、車道の左側端に沿わなければなりません。
したがって、歩道上に駐車することは、47条違反となります。自動車も自転車も同様です。
標識などで特例的な駐停車方法が示される場合もあります(48条)。


駐停車違反の罰則についても、自動車と自転車の区別はありません。
ただ、自動車は反則金制度によって刑罰を免れることがあります。これは自転車と違うところです。


2「放置車両」


駐停車に関して、自動車と自転車に違いがあるのは、「放置車両」の概念くらいかもしれません。
放置車両とは、かんたんにいえば、運転者のいない違法駐車車両のことです(51条の4)。


放置車両には自転車が含まれていません。しかし、自転車が違法駐車の罪を問われないということではありません。
自動車 の 違法駐車 で 運転者がいない ・・ 放置車両 という。
自転車 の 違法駐車 で 運転者がいない ・・ 放置車両 とはいわない。


放置車両の運転者が反則金を納付しないときなど、車両の所有者などが放置違反金納付を命ぜられることがあります。
これには自転車などの軽車両はなじまないので、放置車両から除かれているのでしょう。


また、違法駐車の確認事務の民間委託は放置車両を対象としている(51条の8)ので、
自転車の駐車違反取締りは、民間の駐車監視員によって行われることはありません。


ちなみに、放置車両に含まれる「重被牽引車」は、大型トレーラーの後ろで牽引される部分などが該当します。
コンテナとかタンクみたいなやつでも、牽引される部分は軽車両です。
重被牽引車は違法駐車の害が大きいので、軽車両とはいえ自動車同様に扱われているのだと思います。

silent minority

交通新聞昨日付1面「交通基本法の方針など公表」に接す。検索してみると。
報道発表資料:交通基本法の制定と関連施策の充実に向けた基本的な考え方(案) について - 国土交通省
「交通基本法の制定と関連施策の充実に向けた基本的な考え方(案)」に関する意見の募集について


一読、交通手段としての自転車の位置づけが不明確。交通警察行政の不在も相変わらず。
前回 *1はわけあってパブリックコメントを出さなかった。