映画

中2以来の符合

初めて見たのはたしか中2のとき。 海戦とか戦車競争とかの活劇の印象しか残らなかったのも無理ないか。 William Wyler”Ben-Hur”Metro-Goldwyn-Mayer,1959. 深夜放送で断片を見て。 イエスはじつに、ユダヤ教支配、ローマ帝国支配に対する反逆者としてあらわ…

複合的抽象

13日付コメント欄でmarukanさんご紹介の頁を見る。 ふーむ。さすがポリリズム。さすが無調性音楽?互いに抽象度の高い次元でみごとに調和する。 ところで思い起こせば、全篇鑑賞した「男はつらいよ」のうち、映画館で見たのはただ1本。 その併映が「俺は田舎…

ご招待

昨日付からつづく。 六本木ヒルズに映画館があるのか。 封切上映とは別の受付で招待状提示。その奥のバーラウンジのようなところで飲みものと軽食がふるまわれる。 配付された封筒の中には"Chronos OMEGA SPECIAL"日本語版があった。以前の催しで配られた布…

きみたちどこのくまくん?

「東京たるび」8・9日付を拝読して思い出す。同種のがうちにもあったはず。 このくまくん、最初見たときは、レゴ*1の人形にしちゃあんまりかわいげがないね、くらいにしか思ってなかったのが、なんだか世界中に相当数普及してるらしい。 抽斗を探したら4つ出…

宇宙ねたまとめ

相変わらず絶好調の「うきうきしちゃうモノたち」、近ごろの話題は宇宙です*1。 そこでこちらでも宇宙ねた、既出分まとめ。 左上:OMEGA Speedmaster PROFESSIONAL X-33 ref.3291.50 画像ほか'06/6/7・'07/7/7付。現在もスペースシャトル乗員に使われてるようで…

過去の記憶

たしか'90年ごろ、テレビの「日曜洋画劇場」を見てて、こりゃ面白い!と思ったのがありました。 海難救助された主人公は記憶を喪っていて、手掛かりを求めていくうちに、自分はタダモノではない!と気づいていく。 そして、自分を追いつめ、苦しめているもの…

煙出効果

ぽた子さんの日記11/25付「007 カジノ・ロワイヤル」にて、喫煙場面についての話題。 さて、近ごろの映画、とくに西洋では、喫煙場面そのものが減ってるのではないでしょうか。その点気をつけて見てるわけではありませんが。 たとえば"Charlie's angels full…

何を考えるのか

アーサー=ペン監督"Bonnie and Clyde"「俺たちに明日はない」 中学のころ「日曜洋画劇場」で断片的に見たのが最初。掉尾の情景は翌日学校で話題になりました。 まともに見たのは大学時代、月曜夕方の演習が休講になった日に名画座で。わたくしはさぼって行っ…

先週末鑑賞その1

まあ、人殺しの娯楽映画ではあります。近ごろの冒険活劇の高速展開に慣れた目には、少々間延びした感じもあるかもしれません。 夫婦の情の機微などを英語から読みとれるならばいっそう面白いのではと、わたくしは想像するばかりです。 そういえば昔、夫婦喧…

出典

意識して撮ったわけではありませぬが。 *1*2

リクルート映画?

でも娯楽活劇になってればいいけど。よくないか。 2 トニー・スコット監督"Top Gun"Paramount Pictures,1986. 劇場封切のとき会社の女子が見てきて「米軍パイロットの映画、良かったよー」っていうから、「第二次大戦の?」ってきいたら「あれ?いつのだろう…

そーゆー時代もあった?

こぐさんに始めてお会いした時、 「逃亡者」のデビットジャンセンに似てるなぁ と思ったことを思い出した。 というneriumeさんのひとことが気になっていて。ところがテレビ版「逃亡者」って記憶になくて。わたくし生まれる前だし! というわけで先週末やっと…

取材と事実と演出

前掲*1書について補記。映画を見たあと読んだのがもう3年も前になる。 1 ボウデン、マーク「強襲部隊-米最強スペシャル・フォースの戦闘記録」伏見威蕃 訳、早川書房、1999年。 (Bowden, Mark"BLACK HAWK DOWN") 膨大な数の当事者に取材して、彼らの目にとら…

殺す側と殺される側

近ごろ朝の電車で座っても眠れぬことしばしば。 いつだか前に立ったおじさんが"Herald Tribune"など読んでて、でもよくみたら漢字で「第三種郵便物認可」の文字があったりして。 で、広告らしき面に沙漠に立つ兵士の画と"JARHEAD"の文字。どうやら映画化され…

遠き記憶

森一生監督「大魔神逆襲 [DVD]」大映、1966年。 昔々入手した函入LD3部作の3作めをやっと鑑賞せり。 DVD化もされたようだけど、今となってはLDならではの史料価値があるらしい。 主人公の子役をみて幼き日の自分を思い出すような懐かしさを感ずるのはなぜか?…

郷愁でないもの

森崎東監督「時代屋の女房」松竹、1983年。 このかなしさはなんだろう。 '80年代の城南の夏や東北の冬の風物とともに、失われた自分の生活史が眼前につきつけられるかのようだ。 そこにある郷愁でないものはなんなのか。もう少し歳をとればわかるのか。

底力

ロン=ハワード監督作品「アポロ13」。 時計への興味もあって再び鑑賞しました。 あゆこさんの薦めにより、封切映画館でいっしょに見たのがもう10年前ですか。婚約前だったっけ? '70年4月、人類3度目の月着陸を目指すアポロ13号が宇宙空間で酸素タンク爆発事故…

想い出さそふ

矢口史靖監督「スウィングガールズ」 一昨日夜テレビ放映されたようですが、だいぶ前にDVDで見てました。 おはなしも映画製作の手法も、特殊日本的稚拙さといった感じがなくはないものの、それを超えてバンドのたのしさが伝わってきます。 おはなしも映画製…

きのふとをととひの夕餉によせて

なぜ彼らが戦うに到ったのか、1度みただけではよくわかりませんでした。もう1回見よかな。 某sakusakuでは黒幕が絶賛してましたね。 ポール・W・S・アンダーソン監督 「エイリアンVS.プレデター」

琴線感覚

主題、手法など寅さん映画に共通するものがあるのか。 '60年代懐古趣味的情景とか、寝台特急の車内設備とか、妙に精密に描かれてるなあと思いました。 宮崎駿作品ってこれと「紅の豚」しかみたことないんです。

優雅の背景

’92年ころ、LD初版で鑑賞。細かいことは忘れたけど、アドリア海の風景や飛行艇の挙動の美しさが印象に残ってます。 それと、豚のダンディズムというか美意識というか。 これらの背景をなすものはなんだろう。ふしぎな映画でした。

時は流れて

映画(1)のほうはやはりというか残念ながら期待はずれでした。 新機軸の救助装備類は悪くない。'60年代からみた未来でなく、今から先の未来っぽさがうまく表現されていると思いました。 人形と人間の演技の落差はさほど感じなかったし、最新の映像技術によっ…

そうなんですか

1 本多勝一「アムンセンとスコット」本多勝一集〈28〉、朝日新聞社、1999年。ISBN:4022567783 全集で読んでないのはたしか。この題でまとめられたものとしても、もしかしたら読んでないかもしれません。 著者の探検論の中ではアムンセンとスコットはしばし…

"Goldfinger"

昨晩あゆこさんとLDで見ました。この映画を見るのは、たぶんテレビで2-3回、LDで2-3回くらいと思います。 過日おすすめしたばかりなのに、いろいろ気のつくところも多かりし。 その1。やはり、最新の冒険活劇映画に比べると、間延びした感じは否めませぬ。 …

"from Russia with love"

こぐ書庫からLDを発掘して、あゆこさんと2人で見ました。 007映画の原型として、所要の要素はほぼ揃ってますね。 秘密兵器は書類鞄ひとつ。説明に現れたQ、改めて見ると若いこと! やはり後年の冒険活劇とは一線を画す。007というより、往年の名画の趣きです…

懐舊的印象

承前。 えー、いうまでもなく、「miharuqのひとりごと」6月3日付・6月5日付をうけて、007おすすめの1本を摸索する試みであります。 まず、一般に声価の高そうなものはやはり"from Russia with love"「ロシアより愛をこめて」でしょうか。 シリーズ第2作、シ…

方法序説

芸術の方法はいろいろありますね。 まず、作者が内実を表現し鑑賞者へ伝える方法とか媒体とか、がいろいろあります。 言語とか視覚とか聴覚とか視聴覚とか。 で、視聴覚による映画という方法にはどちらかというと、言語のみの表現、たとえば小説などからは得…