読書

現実をきりとる価値観

都心が原野と化した! 地形の起伏を緑の濃淡で表現すると、赤坂とか永田町とかもまるで原野のよう。 現実をきりとる価値観が変わると風景が変わる。おのひろきさんの「履歴もしくは日誌」19日付で知った下掲書、早速購入しました。 ビッグ・ショット 取材・執…

この週末

mameさんの日記昨日付にて既報の催しに行ってみようかな。 『SF画家加藤直之 時空間画抄』原画展 加藤直之“神保町”イラストレーションライブ http://www.laputa.ne.jp/gallery/index.html 日曜昼、神保町へ出動後、北へ向かうとするか。

経済誌がここまでやる

昨日発売の週刊東洋経済 '07/3/24号は大胆ですね。 COVER STORY 不都合なたばこの真実 がんの嘘 当該特集全22頁にわたって、たばこをめぐる問題を扱っています。 疫学や統計手法などを検証するについてわたくしその任ではありませぬが。 記事はたばこ会社に…

既出論叢

で、ボードリヤールである。って、いつの話だ*1。 「象徴交換と死」は参照文献として常備してたけど、通読はしてなかったっけ? と思ったら、すでに書いてましたね。'04/3/25付「方法の記憶」。 記号学と価値形態論との対比は、「現代思想」の特集号で浅田が…

"You see, but you do not observe."

'05/10/23/10:41、神奈川県某所にて撮影。 「君は見ている、が、観察していない。この区別ははっきりしてるんだ。たとえばさ、君は玄関からこの部屋へ至る階段を頻繁に見ているね。」 「よく見てるよ。」 「どのくらい?」 「そうさね、何百回かな。」 「そ…

実務の機微を描く

「東京たるび」4日付にて、文芸賞候補作の話題。 賞というものに、とりわけ株式会社の出すものに、とりたてて興味はないのですが。 候補作家のうちに、おそらくあまり有名でないころに読んで少々感銘を受けた著者の名がありました。 1 2 1 池井戸潤「果つる底な…

克服すべき問題

干支にちなんでというわけでもあるまいに。猪口冷糖というものが台所になぜか常備されてるんですね。 近ごろ夜中になるとスヰッチが入ってしまいます。 さすがヘロインと並び称されるだけのことはありそうです。なんとかせねば。 アンドル−・ワイル;ウィン…

実証的研究

上野玲「ナポリタン」小学館文庫、小学館、2006年。ISBN:4094187022 同「ナポリタン!」扶桑社、2004年。ISBN:4594048323 理窟と膏薬はどこにでもつく。研究対象はなんでもよい。しかし方法は問われる。 本書はスパゲチナポリタンに関する実証的な研究書とい…

主要な交通主体

もしかしたら、「自転車の安全利用の促進に関する提言」はもっとトンデモないものになりかねなかったところを、かろうじて踏みとどまったのかもしれません。 自転車対策検討懇談会委員の古倉宗治氏の名が、本日コメント欄にてTessy3さんからご教示いただいた報…

遅いおめでとう

思えばくいくいさんの”着の身着のまま気まぐれ”日記10/9付「ついに作家デビュー♪」拝読以来、なかなか専門書棚をゆっくり見る機会もなく。 やっと、はっけーん、と思ったら、もうひと月たっちゃってたんですね。ともあれ、デビューおめでとう! 目次でお名前…

500気圧防水

パソコンの黎明期というか普及期というかWindowsの前史時代。 障碍などでCRT画面が青くなるのを深海にたとえた歌がありましたっけ。 「俵万智のハイテク日記―ALICE IN HI‐TECK LAND」朝日新聞社、1992年。 「俵万智のハイテク日記」朝日文芸文…

川らぬ想い

くいくいさんの”着の身着のまま気まぐれ”日記昨日付「呑川下りポタ」を拝読。 自転車で川を下ったり遡上したりっていうのは、なんかロマンがありますねえ。 まず思い起こされるのは、伝統の多摩川ロングライドとか。 そして、企画と下見までで未だ本番に至ら…

機種絞る

参考文献はちょっと古いけど。 小学館SJ・mook「薄型大画面テレビ決定的選択術 06年・春夏新製品勢揃い」小学館、2006年。ISBN:4091042740 37吋型あたりは液晶とプラズマの境界域のようです。 液晶は映像の激しい動きに難。プラズマは画面の明るさに…

所謂プラス思考

えー、人間というものは、どういうもンですか、この…大なり小なり自惚(うぬぼれ)というものがあります。 自分は、なんでも悪くないという考えがあるから…つまりは、自惚なんですな(*a) あいつは自分と同じくらいだと思ったときは、たぶん、自分のほうが…

ツッコミドコロもあるが

走行マナーや法令に関しては概ね妥当か。以下本文/ "FrogBlog"9/1付に教えられた放送番組。先週さっそく教科書入手、木曜の第1回を録画して、未だみてないんですけど。 日本放送協会;日本放送出版協会 「NHK趣味悠々 中高年のための楽しいサイクリング生…

あと追い

サディスティック・ミカ・バンドから高中正義がソロやサディスティックスに到る経緯などについて、前掲書*1引用により再構成。( )内引用者。 *1:"Takanaka the book"、1981年。

昔の話

某非公開掲示板への本日付投稿。 ご教示有難う存じます。ミカとの離婚はクリストーマス絡みだったんですか! 私の解釈も勝手なもので、下掲書を読んだ印象が影響してるかもしれません。 高中自身語るところでは、sadisticsには最初からあまり入れ込んでなか…

自由研究

透明氷のつくりかた?以下本文/ 書くことがない悲劇、といった項が下掲書*1にありました。 書きたいことを見出せないのは問題意識の貧困にほかならず、如何に作文技術を磨いたとてその救いにはならない。 といった主旨が記憶に残っています。わたくし中1の1…

光と影

keiさん@草津温泉の日記本日付「各局 第88回全国高校野球選手権大会『決勝』 駒大苫小牧×早稲田実〜甲子園」から。 これは虐待と云ってもいいくらい酷い規約とスケジュールだと思ってます。 似た感慨は抱いたものの、拙稿昨日付では正確な事実を確認してい…

人生観

かんたんにゆらぐような人生観なら最初からないも同然、とは石川達三「僕たちの失敗」*1に出てきたのをおぼえています。 NHK「銀河テレビ小説」として放送されたのが'74年の今ごろでしたか。暑い夏でしたねえ。 平日の21時40分から1回20分、荻島真一と酒井和…

当世流行の

オオアリクイ *1、うちにも昨日9時23分来襲せり。 オオアリクイに殺されるって、思い出されるのは。ゴルゴ13「内陸地帯」1970年2月作品、下掲書所収。 さいとうたかを「ゴルゴ13」SPコミックスコンパクトvolume 4「最後の間諜−虫(インセクト)」リイド…

記憶の底

「はてなアンテナ」にて次の一文を発見。 春の日のクマは好きですか。 はて。春の日のクマって、なんだっけ。 熟考3秒、記憶の底から思い出したのは、“1/365*morio0101”本日付に示されている小説でした。 こぐはまぬけのこぐまなんですけど。

生活に効く

nspaletteさんの日記昨日付コメント欄より続く。 1 石川一「現代日本文学全集 第45編 石川啄木集」改造社、1928年。 2 石川啄木「啄木歌集」岩波文庫、岩波書店、1971年。 小学5年くらいからなぜか1に親しみ、大学時代は2が座右の書のひとつでした。 花鳥風月…

もの凄い

黒部ダム建設を描いた下掲書*1を読んだのはたしか高1のとき。取材をもとにした小説です。 峡谷に桟道を造り人力で資材搬入したとか、鉄筋混凝土の飯場が泡雪崩の爆風で尾根を越え隣の谷まで飛ばされたとか。 頭の中で炭酸水が湧き上がるような、というような…

やまとしうるはしからず

戦艦大和関係文献集。以下本文/ 保育園年長組のとき、空き箱の工作でフネを作りました。先生がいうには、 「kogちゃんよくできたねー。何のフネ?センカンヤマト?」 そうか、「センカンヤマト」というフネがあるのか。フネを作ったら「これセンカンヤマトだ…

食2題

一昨日麦酒宣伝について書いて思い出しました。近刊から。 ラットを用いた我々の実験では、彼らは例えば清酒やビールをほぼ完璧に飲み分けることができる。(略)。 我々の実験では、ラットが選ぶビールの銘柄と、人間が極限近くまで大量に飲んだときにまだお…

邂逅

ところで上掲aの監修者といえば、ミカバンド*1に詩を提供していたあのかたなのか。 *1:1/31付「あの日にカエラない?」

周辺情報

上述の時計につき、本日たまたま某所で話題に上ったので、周辺情報など少々。 Orfina製、7177という型番、'80年前後の製造と思われます。機械はLemania 5100です。 下掲a-cいずれにも写真と解説があります。a・cでIWC製のような記述のあるは誤りではないかと…

空腹の病床にて無聊を慰む。

小林カツ代 著、川口澄子 画「キッチン・ルール―台所の法則」朝日出版社、2005年。ISBN:4255003521 あたりまえのことばかり、のようにみえるけど、これらすべてわかってできるって、あたりまえのことではないかもしれません。 わたくしもわかってて守ってない…

取材と事実と演出

前掲*1書について補記。映画を見たあと読んだのがもう3年も前になる。 1 ボウデン、マーク「強襲部隊-米最強スペシャル・フォースの戦闘記録」伏見威蕃 訳、早川書房、1999年。 (Bowden, Mark"BLACK HAWK DOWN") 膨大な数の当事者に取材して、彼らの目にとら…